京都大学などの研究チームは、新型コロナに感染した細胞を攻撃する「キラーT細胞」を作ることに、世界で初めて成功したと発表しました。

京都大学の河本宏教授らの研究グループは、新型コロナウイルスに感染した細胞の表面に現れるタンパク質を攻撃し、死滅させることができる、「キラーT細胞」という免疫細胞の作製に成功したということです。

この「キラーT細胞」は、人体に拒絶されにくいように遺伝子を改変しているため、多くの人に対応でき、コロナの治療薬への活用が見込まれています。

研究グループによると、重症患者に点滴投与することで、効果が期待されるということで、臨床試験を経て、2029年の実用化を目指しています。

河本教授は「人類をウイルス感染による死から救う突破口になれば」と話しています。

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