出雲市日御碕地区で起きた道路崩落を受けて、災害発生から20日が経つ29日に仮設の道路がやっと開通し、緊急車両の通行が可能になりました。

29日午前8時半ごろ、出雲市の県道崩落現場に到着した消防車と救急車。開通時間の30分前でしたが、日御碕地区からの救急要請を受け、通れるようになったばかりの仮設道路を使い現場へ急行しました。

7月9日の大雨で県道が崩れ、車が通れなくなってから20日間。崩落現場の山側を切り開き、鉄板を敷くなどして、長さ約200メートル、幅約3メートルの仮設道路がやっと開通し、これまでの徒歩だけの往来から解放されました。
29日から通行が可能となったのは、出雲市が緊急車両に指定する警察・消防車両やLPガスなど燃料の運搬車両などで、午前9時から午後4時の間通行できます。

島根県出雲県土整備事務所・原利枝防災課長:
高齢の方や小さな子どもを抱っこして歩いている方も見かけました。少しでも早く生活支援物資も含めて、一般の方の車両が通せるよう安全に工事を進めていきたい。

ただ仮設道路は、かなりの傾斜がある上、切り返しが必要な急カーブもあり、大型車両の通行が難しい状況です。このため県では、仮設道路に並行して勾配の緩やかな別ルートでの道路整備を急いでいて、8月以降、段階的に通行制限を緩和していきたいとしています。

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