長崎市の崇福寺で華僑の人たちが先祖の霊などを供養する中国盆が30日に始まりました。
台風10号の影響で今年は1日遅れで、2日間の日程で行われます。
中国盆は400年近くの歴史がある伝統行事で、毎年旧暦の7月26日から3日間行われます。
今年は台風10号の影響で初日をとりやめ、1日短縮して30、31日の2日間で行われます。
道具や飾りは雨や風を避けるため一旦、しまっていましたが、30日朝から急ピッチで境内などへの設置が進められました。
午後3時に最初の経があげられ、寺は中国独特の竹線香の煙と匂いに包まれました。
中国盆では福建省にルーツを持つ華僑の人たちが先祖の霊などを供養します。
境内に霊をもてなすための宿泊所や、娯楽施設に見立てた「冥宅」と呼ばれる模型が用意されるなど、日本のお盆とはかなり趣向が異なります。
参拝した華僑
「台風の中でもお堂できちんとお経をあげたと聞いている」「こういう伝統はどういう形であれ、守っていかなきゃいけないなと思う」
崇福寺の檀家総代 陳優継さん
「1日台風でできなかったが、自然のものなので、許された時間と日にちを使ってしっかりと供養したいと思う」
今年の中国盆は31日が最終日で夜にはお金に見立てた紙細工、金山銀山を燃やし霊を送り出します。
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