福井県にある原子力発電所にたまり続ける「使用済み核燃料」の搬出計画について、関西電力が見直しを迫られることになりました。

「使用済み核燃料」について、関電は、再処理工場に運び出すなどして、貯蔵容量を原則増やさず、福井県外に運び出す工程表を示し、県がこれを容認したことで原発の稼働が続いています。

しかし、再処理工場について、事業者の日本原燃は、29日、9月末までとしてきた完成時期の目標を、「2026年度中」とすることを明らかにしました。

これに伴い関電は30日、福井県に対して工程表の見直しをすると明らかにし、計画通りに搬出できなくなったと謝罪しました。

【福井県 鷲頭美央副知事】「使用済み燃料が計画通り搬出できなくなったことは、昨年10月の県との約束に反するもの」「昨年のロードマップ(工程表)を策定する前の状態に立ち返って、不退転の覚悟を示すべき」

関電は、新たな計画案を「なるべく早く示したい」としていますが、工程表は1年もたたずに見直しを迫られ、計画のもろさが浮き彫りとなりました。

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