台風の接近で多くの商業施設やコンビニエンスストアなどは臨時休業しました。

台風が当初の予想から勢力を落としたこともあり、29日夜の長崎市の繁華街では食事を求める人の姿もみられました。

五島から
「本来だったら五島に帰っているはずだったが帰れなくなってしまって、夜ご飯を食べに来たところです」「“夜ご飯難民”です」

29日午後8時すぎの長崎市中心部の繁華街です。

台風の影響でほとんどの飲食店が営業を取りやめていましたが、数少ない“開いている店”には行列が・・・。

こちらの中国人観光客は開いている飲食店を探して1時間歩き回ったといいます。

観光に来た中国人留学生
「きょうは来たばかりですけど、どうしても開いていないからここの店しか開いていないから選んだ」「(ラーメンは)とてもおいしいと思いました」

一夜明けて長崎市のゆめタウン夢彩都は開店時間を普段より遅らせ、午前10時から営業しています。

開店前には客が列をつくりました。

買い物客
「食料品を買いに」「食料が尽きていたので助かります」

ベーカリーも開店時間を遅らせました。

開店準備するスタッフ
「(いつもなら)午前7時半には空いています」

バスなど公共交通機関で通勤するスタッフもいることから営業時間を変えました。

手焼き屋ベイク観光通店 古賀諭さん
「公共の交通機関が8時スタートとの情報があったので」「通常より2時間ほど遅らせて営業を開始しようと思っている」

物流への影響も続いています。

長崎市のスーパーでは県内で生産・加工している商品のほか、福岡から仕入れている惣菜などの一部が品薄状態です。

Sマート新大工店 宮崎洋 次長(※「崎」は「たつさき」)
「工場が台風の関係で操業していない。配送関係が持ってこられていないので商品が揃っていない状況」

鮮魚は養殖魚を多めに仕入れ対応しています。

一部のパンや惣菜は31日まで入荷がない状態が続く見込みです。

宮崎洋 次長
「(商品は)全体的に3割減となっているが、2,3日で状況は回復してくるかなと」

大手コンビニ各社は徐々に営業を再開していますが、一部の店舗では商品の配達に影響が出ています。

日本郵便は30日、県内の一部の郵便局で窓口業務を再開しました。

佐川急便は県内の一部(対馬市、五島市)で荷物の預かりと配達を取りやめています。

物流の影響はもうしばらく続きそうです。

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