空港の地上業務を担う人の不足が深刻化するなか、国内の空港で初めて、立ち入り制限区域で無人の車両を使って貨物などを運ぶ試験運用が始まっています。

 全日空が7月1日から無人運転の試験運用を始めたのは、貨物や手荷物を積んだコンテナを牽引(けんいん)するトーイングトラクターです。

 羽田空港の制限区域内で、特定の条件下での完全自動運転となるレベル4で行われています。

 ドライバーがいない車両が国内の空港で運用されるのは初めてで、車体に付いた10以上のカメラやセンサーが障害物などを検知し、空港内の約2キロを無人で走行します。

 航空業界では機体の誘導や荷物の積み下ろしなどを行うグランドハンドリングの人手不足が深刻で、業務の自動化や機械化が進められています。

 全日空は2025年中に羽田空港での無人搬送を実用化したいとしています。

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