開業に向けて日々変化を見せる広島駅南口。あさって6月2日から新たな駅ビルの1階にバス乗り場が移されます。新駅ビルとしては初となる一般利用開始へ、中継です。
野川さん!

【野川キャスター】
JR広島駅南口からお伝えします。
南北自由通路のエスカレーターから降りたあたりです。この工事用の囲いがあさって6月2日にはずれ、新しいバスエリアの暫定利用が始まります。

まだ工事中ですが、特別に中に入れていただきます。今週の月曜日(27日)に報道公開があった時にもお伝えしましたが、あれから白線が引かれるなどより完成に向けて近づいているなと実感しています。

改めて今回のバス乗り場の暫定利用の背景ですが、現在のバス乗り場は新駅ビルの工事をしていて手前にバス乗り場があります。現在のバス乗り場を工事の資材などを置くスペースにする必要があるため、暫定的に新駅ビル1階に移すということなんです。

詳細にみると、バス乗り場が9つ並びます。
これで完成ではなく真ん中のエリアでは工事エリアとして使います。暫定利用とはいえ市民が利用できることになります。
こちらにも新しいバス乗り場の案内板が設置されています。
今回の暫定利用開始に向けた裏側を取材しましたのでご覧ください。

<VTR>
今月中旬、会議室に集まったのはJR、広島電鉄、広島市のほか県バス協会の担当者たち…。作業工程の確認だけでなく特に時間をかけて意見交換したのが…。

「6月2日の朝から配置し6月9日まで「最大6名」という形になる」

日々、通勤通学などで習慣付いているバス利用者が乗り場の大幅変更で混乱しないようにするための方法についてです。

【JRの担当者】
「バスの乗り場がどこですか?は(工事の)ガードマンだと対応できないので、案内人または現地についているサインで対応する」
【広島市の担当者】
「案内人はわかるような状態になっている?」
【県バス協会の担当者】
「各バス会社の制服や腕章をつけてバス会社の人間がたっているとわかるようにやろうと思っている」

また、視覚障害者や車いすの人など社会的弱者への対応も確認しました。

【広島電鉄 駅前プロジェクト推進部・八木秀彰課長】
「いよいよ我々の桁部分をかけていくための現在のバス乗り場が工事ヤードになってくる。今度は路面電車を切り替える上で次のステップにあがってきたので、しっかりと安全に進めていこうと思っている」

<中継>
バス乗り場のすぐ横には商業施設があります。雨の日でも濡れずにバスに乗ることができます。ここからは工事を担当しているJR西日本の伊豫田所長にお話を伺います。

【JR西日本 広島駅ビル工事所・伊豫田裕所長】
Q:まずはこのバスエリア、これまでと違いビルの1階部分で屋根の下ですが、排気ガスの対策はされているのでしょうか?
「バスの排気ガスや熱気が籠らないようにするため天井面にファンを設置します。タテヨコ27台設置して外に押し出すように換気します。一酸化炭素濃度を感知して自動制御します」
Q:小さいけど高性能ですね?
「はい」
Q:駅ビル本体の工事の進捗は「約8割」とのことですが、商業施設の進み具合は現在どのような様子ですか?
「バス乗り場は施工会社の協力でこのように内装まで完成しています。そのほかは外装がようやく終わってきた。現在設備の配管などやっている。秋口以降に内装工事が本格化して来年春の開業に向けてひとつひとつ工事を進めている」

順調ですね。ありがとうございます。
そして、このバスエリアは市の施設ということになりますが、広島市の有木課長に伺います。

【広島市 広島駅南口整備担当・有木健一郎課長】
Q:暫定利用という形ではあるが、広く一般の人の利用が始まるが、いかがでしょうか。
「広島市が進める駅南口事業の中で一般の利用開始はバスエリアが初めて。駅ビルの1階で雨風の影響受けることなく利用者には快適に利用してもらえると考える」

広島市としてしっかりサポートしていくということです。
あさって6月2日からバス乗り場が大きく変わりますが、この駅ビル1階とは違う場所になる路線もあります。こちらの4つです。しっかり確認して下さい。

【エディオン蔦屋家電前(16番)に変更】
・40号線 熊野線・広島電鉄
・40号線 三迫線他・芸陽バス
【広島JPビルディング前(23番)に変更】
・21号線 向洋線・広島バス
・かぐや姫号 竹原~広島線・芸陽バス

お間違いないようにしてください。

<スタジオ>
バス乗り場が大きく変わります。
早田さんどのように見られますか。

【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
「バスの乗り口とか、行き先などのナビゲーションはどうなんでしょうか」

【野川アナ】
「暫定利用ということで、しっかり分かりやすい案内を作り上げていくということです」

駅の全貌が少しづつ見えてきています。

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