宮崎県小林市の地方卸売市場が福岡県の水産業者に事業を引き継ぐことになり、31日、調印式が行われました。

株式譲渡の契約書に調印したのは、小林魚市場の川崎政治社長と、事業を引き継ぐ北九州活魚センターの三宅将生社長です。

小林魚市場は、地方卸売市場として1951年から水産物の集荷・販売を行ってきましたが、消費の減少などを受けて5年ほど前から経営が悪化。歴史ある市場を存続するため、県事業承継・引き継ぎ支援センターに相談を寄せていました。

(小林魚市場 川崎政治社長)
「ここ数年、お店を畳む取引先が随分増え、輪をかけてコロナがあって、そこから急激に状況が悪化したと。」

北九州活魚センターは、福岡県を拠点に食品の卸売りやECサイトなどを手掛けていて、今後は自社のネットワークを生かし、地場産品の販路拡大を目指したいとしています。

(北九州活魚センター 三宅将生社長)
「この小林という地で長いこと市場をされていたということで、私も同じ市場関係者として、相乗効果を狙って盛り上っていければと思います。」

小林魚市場の社名は今後も残り、従業員の雇用は継続されるということです。

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