イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の住宅を空爆し、民間人29人が死亡した。中部ヌセイラトの避難所では艦船からの砲撃で1人が死亡、多数が負傷した。パレスチナ通信が伝えた。米ニュースサイト、アクシオスによると米国際開発局(USAID)のパワー長官は10日、ガザ北部の人々が飢餓に直面し始めていると語った。米当局者がガザの飢餓を公言するのは初めて。
パワー氏は下院外交委員会の公聴会で「南部での飢餓回避に必要な分量の食料が届いておらず、北部では亡くなる子供たちが増えている」と強調。昨年10月の戦闘開始前は、ガザ北部で栄養失調状態の子どもが「ほぼゼロ」だったが、今では3人に1人の水準まで増えたと説明した。
ガザ北部は5月までに飢饉に襲われると指摘される。国連人道問題調整室(OCHA)によると、今月上旬までに栄養失調や脱水症で子供28人が死亡している。(共同)
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