中国の王毅外相

中国の王毅外相は11日、ブリンケン米国務長官と電話会談し、在シリアのイラン大使館への攻撃を巡り、名指しを避けながら「厳しく非難する」と表明した。中国外務省の毛寧副報道局長が12日明らかにした。イランが攻撃をイスラエルの仕業と断定し報復を宣言する中、イスラエル寄りの姿勢を崩さない米国にくぎを刺した格好だ。

会談で王氏は、外交公館の安全が「侵害されるのは許されない」と指摘。イランが支援するイスラム組織ハマスとイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで続ける戦闘により事態がエスカレートしたとして、即時停戦が必要だと改めて訴えた。

米側によると、ブリンケン氏は10~11日、イランによるイスラエルへの報復攻撃の警告を受け、中国など3カ国外相とそれぞれ電話会談し、イランに自制を求めるよう要請した。(共同)

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