アメリカの鉄鋼大手USスチールの臨時株主総会で日本製鉄による買収提案が賛成多数で承認されました。今後はアメリカ政府による審査が焦点になります。

アメリカの鉄鋼大手USスチールは12日、オンラインで臨時株主総会を開き、日本製鉄による買収提案を賛成多数で承認したと発表しました。出席した株主の98%が賛成票を投じたとしていて、賛成比率は発行済み株式総数の71%にあたるとしています。

日本製鉄は9月までの買収完了を目指していますが、今後の焦点はアメリカ政府による審査です。

外国企業による買収を評価する対米外国投資委員会が審査を始めているほか、現地メディアによりますと、司法省が日本の独占禁止法にあたる反トラスト法に基づく本格的な審査を始めていて、手続きは長期化する可能性も指摘されています。

さらに、全米鉄鋼労働組合が買収に反対しているほか、労働組合を支持基盤とするバイデン大統領が慎重な姿勢を示していて、買収が認められるかは依然として不透明な状況です。

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