中国外務省の毛寧副報道局長は9日、シリアのアサド政権の崩壊について「中国は情勢を注視している。各勢力がシリアの安定を回復させる政治解決の道を早期に見つけるよう望んでいる」と述べた。
中国は従来、関係の深いロシアやイランが支えるアサド政権を支持する立場を取っており、習近平国家主席は2023年9月、訪中したアサド氏と会談し、連携の強化で合意していた。一方で、中東地域で存在感を高める中国はサウジアラビアなどとも良好な関係を築いており、アサド政権崩壊の余波を見極める構えとみられる。【北京・河津啓介】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。