エマニュエル駐日米大使(右)と共に「グローバルエントリープログラム」のカードを拡大したボードを手にする今永昇太投手=東京都港区の米国大使館で2024年12月9日、大前仁撮影

 「この制度を活用して、日本の野球ファンがアメリカに観戦に来てくれて、野球を盛り上げてほしい」。米大リーグのシカゴ・カブスで活躍する今永昇太投手は9日、日米間で運用が始まった米国入国の手続きが簡素化される制度について、こう期待した。

 この制度は「グローバルエントリープログラム」と呼ばれ、米国の国境管理当局が自国民以外にも、合意に達した国の国民が入国する際の手続きを簡素化している。米国は11月27日(日本時間)、日本が新たな対象国になったと発表した。

今永昇太投手に発行された「グローバルエントリープログラム」のカードを拡大したボード=東京都港区の米国大使館で2024年12月9日、大前仁撮影

 今年からカブスでプレーする今永投手はこの日、東京都港区の在日米国大使館で催されたイベントに出席。同席したエマニュエル駐日米大使からグローバルエントリープログラムの対象者になったとして、発行されたカードを拡大したボードを手渡された。

 米国の国境管理当局によると、日本はプログラムの18番目の対象国となる。18番は日本のプロ野球でエースナンバーとして定着しており、今永投手もカブスでこの番号を付けている。

 エマニュエル大使はロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸投手ら他の日本人選手も18番を付けていることに言及。日本が18番目に対象国となったことと合わせて「象徴的な番号になっている」と語った。【大前仁】

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