ライアン・ラウス被告=2010年、南部ノースカロライナ州の保安官事務所提供・ロイター

 米共和党のトランプ前大統領を狙った暗殺未遂事件を巡り、司法省は24日、南部フロリダ州の大陪審がトランプ氏を暗殺しようとした罪で、ライアン・ラウス被告(58)を起訴したと発表した。

 起訴状などによると、ラウス被告は9月15日、トランプ氏が所有するフロリダ州のゴルフ場の茂みで待ち伏せし、半自動小銃でトランプ氏を殺害しようとした。有罪評決が出れば、最長で終身刑になる可能性がある。

 ラウス被告は事件直後に身柄を拘束されており、銃の不法所持などでも起訴された。

 ラウス被告を巡っては、事件の数カ月前にトランプ氏への殺意を記した手紙を人に託していたことなどが判明している。

 トランプ氏は7月にも東部ペンシルベニア州バトラーで演説中に銃撃を受け、右耳を負傷した。当時トランプ氏を狙った男性は、その場で大統領警護隊(シークレットサービス)に射殺された。【ニューヨーク中村聡也】

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