航空機の管制を行う大韓航空の職員=ソウルで2024年6月27日午前11時8分、日下部元美撮影

 北朝鮮が韓国に飛ばし続けている「ごみ風船」が接近した影響で、韓国の金浦国際空港と仁川国際空港の滑走路が今年、20回にわたり計413分間、運営を制限されていたことが分かった。聯合ニュースが25日伝えた。

 報道によると、仁川国際空港では6月26日、断続的に計166分間、運営が制限されたという。

大韓航空の管制センター=ソウルで2024年6月27日午前11時、日下部元美撮影

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は5月下旬から9月23日まで、22回にわたって約5500個のごみ風船を韓国に飛ばした。

 軍は空中で撃墜すると積載物が拡散する恐れがあるとして、落下した時点で回収している。また風船が空港に一定程度接近した場合は、滑走路の運営を制限しているという。

 軍は23日、「国民の安全に深刻な危害が発生し、一線を越えたと判断される場合、断固たる軍事的措置を行う」と北朝鮮をけん制するコメントを発表している。【ソウル日下部元美】

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