国連未来サミットで演説するイタリアのメローニ首相。国連総会の一般討論演説でも登壇する=米ニューヨークで2024年9月23日、ロイター

 ニューヨークの国連本部で24日に始まった国連総会(193カ国)の一般討論演説では、女性の演者が1割に満たない。

 グテレス事務総長は同日の演説で「受け入れがたい」現実だと指摘し、「男性中心の政治、経済組織」に変革を迫った。

 国連の23日時点の集計によると、各国の首脳や閣僚が集まり、30日まで続く一般討論演説で、登壇が予定されている194人のうち女性は19人で約9・8%。首脳級ではイタリアのメローニ首相やスイスのアムヘルト大統領ら9人に限られる。

 グテレス氏は、ジェンダー平等は平和構築、持続可能な開発、気候変動などに取り組む上での前提条件だと強調。国連では幹部職員の女性比率を50%に引き上げる目標を達成していると説明し、「実現は可能だ」と訴えた。

 国連内では、26年末に任期を終えるグテレス氏の後任として、初の女性事務総長への待望論も高まっている。【ニューヨーク八田浩輔】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。