アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で、各国首脳らによる一般討論演説が始まりました。ニューヨーク・国連本部から報告です。

(親松聖記者報告)
 国連本部には、世界中のメディアが集まっています。各地で紛争が相次ぐなか、例年以上に国連改革が大きなテーマになっています。

国連 グテーレス事務総長
「多くの国々が説明責任を負わずに好き放題やりたいことをやっている」

 グテーレス事務総長は、激化する中東やウクライナ情勢を念頭に国際法を踏みにじる行為が広がっていると非難しました。

 そして、先ほど始まった安全保障理事会でウクライナのゼレンスキー大統領は、「国連憲章はひとつであり、すべての人を団結させる」としたうえで、2回目の平和サミットの開催を提案しました。

 今回の国連総会にはイスラエルやパレスチナの首脳も出席する予定で、紛争当事国の首脳が集結する重要な機会となります。

 これまで国連は、常任理事国の拒否権行使により、紛争解決への有効な手立てが打ち出せておらず、新興国を中心に国連改革を求める声が強まっています。

 各国から現状への強い不満が示されるなか、非難の応酬に終わってしまうのか、改革は進むのか、国連の真価が問われています。

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