18日、イタリア南部カプリ島で記念撮影する先進7カ国(G7)の外相ら(ロイター=共同)

【パリ=板東和正】イタリア南部カプリ島で開催中の先進7カ国(G7)外相会合は18日、2日目の討議で、ロシアに侵略されるウクライナのクレバ外相や北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が出席し、ウクライナの防空能力強化などについて協議した。

クレバ氏はロシア軍の激しい空爆に対し、「防衛強化につながる戦略変更が必要」と述べ、防空システムの支援強化を求めた。露軍は最近、ウクライナの電力インフラを狙ってミサイルなどによる大規模攻撃を相次いで実施。ウクライナでは複数の発電所や変電所が破壊されるなどし、電力危機が深刻化している。

ストルテンベルグ氏は記者団に対し、地対空ミサイルをウクライナに追加供与する可能性について「特定の数カ国と協議している」と明かした。外相会合は19日に共同声明を発表して閉幕する。

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