【シンガポール=森浩】クーデターで実権を握ったミャンマー国軍は17日までに、民主派指導者、アウンサンスーチー氏(78)を収監中の刑務所から別の場所に移送した。移送先は不明。スーチー氏の処遇を改善し、国内外からの批判を緩和する狙いがあるようだ。
米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが報じた。移送の理由について国軍は「刑務所内の厳しい暑さのため」としている。2021年2月のクーデターまで大統領を務め、スーチー氏とともに拘束されたウィンミン氏も移送したという。
スーチー氏は、汚職などの罪で33年の禁錮刑を言い渡され、その後の恩赦で27年に減刑された。スーチー氏の健康状態について、スーチー氏の英国在住の家族は「以前ほど良くはない」が元気だと述べている。
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