2023年、国が不認定とした佐世保市へのIR整備計画について県議会の特別委員会はIRをめぐる状況などを把握しようと参考人を招致しました。
参考人として招かれたのは日本観光・IR事業研究機構の井手憲文 副理事長です。
観光庁長官を務めた経験もあり、カジノを含むIR=統合型リゾートの現状や課題などについて話しました。
井手憲文 副理事長
「三重県の桑名市が熱心に検討を始めている」
国はIRの整備について最大で3カ所を規定していますが、佐世保市への計画を2023年に不認定としました。
県は現行の制度では「地方への誘致は相当程度ハードルが高い」などと再審査の請求を見送っています。
一方、委員からは再挑戦の可能性を模索する声も上がりました。
外間雅広 委員
「今までのノウハウを今後いかして(観光庁の)募集に対して再チャレンジも考えていいのか」
井手憲文 副理事長
「2つ目、3つ目が明らかに空いている。IR整備法が制定された以上、空席のままにするのはもったいない」
しかし再募集の時期は未定で、井手さんはホテルの客室の総面積など国が示す要件が「大都市以外には厳しい」との見方も示しています。
IRをめぐっては、現時点で審査を進める方向性が定まっていません。
特別委員会では7月に協議する予定です。
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