野村証券に勤務していた元社員が強盗殺人未遂などの罪で広島地検に起訴された問題。事件が起きてから初めて、野村証券の奥田社長が会見を行い、「深くおわび申し上げます」と謝罪しました。

野村証券 奥田健太郎 社長
「誠に申し訳ございませんでした」

野村証券の元社員・梶原優星被告は、広島市で顧客だった夫婦の住宅に火をつけたうえ、現金およそ1780万円あまりを奪ったとして強盗殺人未遂と放火の罪で先月20日、広島地検に起訴されました。

野村証券の奥田社長は事件に関して初めて会見を行い、謝罪したうえで、「金融機関として絶対にあってはならない事態であり、大変重く受け止めている」としました。

そのうえで再発防止策を発表し、対面営業では上司が同席することや、携帯電話などのデータを使って社員のモニタリングを強化するなどとしています。また、社長などの役員10人は報酬の一部を自主返上します。

野村証券 奥田健太郎 社長 
「金融機関は信頼、それから安心してお取引いただけるということで成り立っているので、信頼回復にはしっかりと取り組んでいきたい」

野村証券をめぐっては、国債の先物取引で相場操縦を行ったとして金融庁からおよそ2100万円の課徴金の納付命令を受けるなど不祥事が相次いでいます。

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