優れた技術を持つ人を岩手県がたたえる「卓越技能者」の表彰式が、11月19日に盛岡市で開かれました。
今回は若手を対象とした「青年卓越技能者」を含め18人が選ばれています。
この表彰は県内の技能者の地位や技術の向上を目的に毎年行われています。
2024年は45歳以上を対象とする「卓越技能者」に南部鉄器の職人や宮大工など8人が選ばれ、県の岩渕伸也企画理事から賞状が手渡されました。
このうち盛岡市の澤井正道さん(75)は全国でも注目されている螺鈿細工職人です。
元々はかんざしの職人で、その頃に磨いた切ったり掘ったりする技を生かし独自の作品を生み出していることが評価されました。
澤井正道さん
「本当にありがたく思っている。使う方も作り手の方も段々と増えてきているので、幅広く螺鈿の愛好者が増えてくれれば非常にありがたい」
また45歳未満を表彰する「青年卓越技能者」には10人が選ばれました。
北上市の舘下愛美さん(38)は世界的にも珍しい「カシミヤニットのオーダーメイド」を実現しました。
日本製高級カシミヤニット専門店「UTO」の製造主任として後身の育成や業界の活性化、SDGsにも貢献しています。
舘下愛美さん
「丁寧なものづくりが評価されていると思っている。カシミヤの良さとか品質を伝えていきたい」
受賞した人たちはさらなる技術の向上を誓っていました。
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