企業が輸出する際の代金が回収できない場合に備える「貿易保険」で不正受給が発覚しました。

 不正受給があったのはステンレス鋼などを販売する「UEX」です。

 UEXなどによりますと、2021年に韓国企業からの支払いについて遅延が出たことから、日本貿易保険から保険金約1.6億円を受け取っていました。

 ところが、今月1日に業務に携わった40代の課長級の社員から「申請書類を書き換えて提出した」との申し出があり、不正受給が発覚しました。

 UEXは12日、保険約款に基づいて遅延損害金を含む1.8億円を返還することを決議しました。

 岸本則之社長は調査委員会を設置して動機などを調べ、社員や役員の処分を検討するとしています。

 日本貿易保険によりますと、「不正受給は珍しいケースで、誠に遺憾だ」としています。

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