インターネットで活動する、いわゆる「VTuber」のプロダクション運営などを行う会社が下請業者に無償でアバターの修正をさせていたとして、公正取引委員会が再発防止などを求める勧告をしました。

 下請法違反で勧告を受けたのは、2Dや3Dのアバターを用いた「VTuber動画」の作成やインターネット配信を行う「カバー」社です。

 公正取引委員会によりますと、おととし4月から去年12月までの間、カバーはアバターの作成を委託した23の下請業者に対して髪の毛の揺れや動きの滑らかさなど、発注時の仕様書では明確にされていない事柄について無償で繰り返しやり直しをさせたということです。

 回数は合計243回に上り、やり直しをさせられた事業者のうち8割がフリーランスでした。

 また、経理処理を忘れて指定期日までに代金を支払わなかったケースもあり、公取委が指導したということです。

 カバーは「勧告を真摯に受け止め、コンプライアンスの強化と再発防止に努める」とコメントしています。

 来月1日に「フリーランス新法」の施行を控え、公取委はフリーランスと事業者の間の取り引き適正化を強化するとしています。

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