シリーズ衆院選、きょうは「物価高対策」です。各政党が「現金給付」や「消費税の減税」を掲げる中、都内の弁当店で皆さんは何を求めているのか聞きました。
東京・江東区の弁当店。客の目当ては、およそ60種類並ぶ総菜です。ご飯もおかずも詰め放題。小さいパックで480円、大きなパックでも680円。ふたさえ閉まればOKです。
30代
「入りきるようにちょっとずつ色々なおかずを…」
容器の半分にはぎっちりと詰められたご飯。からあげの横には煮たまごを入れ、わずかな隙間にもさらにおかずを詰め込みます。これだけ詰めても680円。なぜこんなに安くできるのでしょうか。
味の仕事屋ゆばせい 菅谷晃子店長
「アスパラ、成長しすぎちゃって、ダメになりそうなところはカットして、あとはおいしく食べられるよって」
規格外の野菜を譲り受けたり、近くの店でその日に安い食材を探したりしているといいます。
物価高の中のオアシスとなっているこちらの店。
60代
「あきないですね、毎日食べても」
客の中には毎日来ているという人も。
配送の仕事をしていたものの、コロナで売り上げが半減。今は仕事を辞め、年金暮らしです。
60代
「料理を最初からすると相当高くなっちゃう。助かっています」
37か月上がり続ける物価。何を政治に求めるのか…。
50代
「お金を貯める余裕がない。電気代とか食費も全部上がっちゃったから。必需品にはお金かけない世の中を作ってほしい」
60代
「身近なものがみんな値上がりしてる。やっぱり不景気ですからね。そこをきちんとやってくださるかた」
各政党が掲げる物価高対策。大きくは給付と減税に分かれています。
▼自民や公明が掲げるのは「給付金」。対象は主に低所得者世帯としています。
一方、多くの野党が主張するのは減税です。
▼維新、共産、国民民主、参政党などは消費税の税率の引き下げを、▼れいわや、▼社民は消費税をゼロにする案を公約に掲げています。
また、▼立憲民主は給付と減税を組み合わせた案を掲げています。
20代
「給付は結局、取った税金を再分配してるだけなので、だったら減税してくれる方がありがたい」
40代
「減税がいいです。払うときに減っている方がわかりやすい」
消費税の減税がわかりやすいという声が多く聞かれました。ただ、多くお金を使う高所得者への恩恵が大きく、税収も減るとの指摘も…。
給付にも減税にも期待できないとの声も聞かれます。
60代
「必ず選挙の前にはいろんないいことは聞くんですけども、具体化しないような気がしてしまう」
50代
「お金のバラマキじゃない地に足のついた、助かったなって、みんなが感じるような政策をしてほしい」
60代
「誰に対してもそんなに期待はしない。誰がなっても同じだと思う」
日本の将来を左右する選挙。あさって投開票です。
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