(ブルームバーグ):トヨタ自動車は同社初の米国での電気自動車(EV)現地生産開始を2026年まで延期する。ただ、今後2年以内に米国で最大7車種のEVを販売する計画だ。

トヨタは当初、25年にケンタッキー州ジョージタウンの組立工場で3列シートのスポーツタイプ多目的車(SUV)のEV生産を開始する予定だったが、トヨタの広報担当者は2日、生産開始時期が数カ月遅れ、26年にずれ込むと明らかにした。

26年初めからケンタッキー工場で名称未定のSUV、同年中にインディアナ州プリンストンの工場で詳細未公表の別のSUV・EVを製造開始する方針に引き続きコミットしていると説明した。

米国でのEVラインアップを現在の2車種から最大7車種に増やす計画は、EV需要が鈍るタイミングで発表された。米国での展開は、26年までに全世界で150万台のEVを販売するというグローバル計画の一環。その目標達成に向け、トヨタは25年に操業開始予定のリチウムイオン電池工場をノースカロライナ州で建設している。

日本経済新聞は3日、トヨタがケンタッキー工場でのEV生産開始を遅らせると報じた。30年までに北米で生産する計画だった高級車ブランド「レクサス」のSUVの新型EV生産も取りやめると伝えた。

原題:Toyota Pushes Production of First US-Made Electric SUV Into 2026(抜粋)

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