(ブルームバーグ):3日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=147円台に下落。石破茂首相が早期の追加利上げに後ろ向きな発言をしたことや、強い米雇用指標を受けて円売り・ドル買いが強まっている。

円相場は対ドルで一時前日比0.4%安の147円05銭。147円21銭まで売られた9月3日以来の円安水準を付けた。円は2日の取引を2円90銭(2.0%)安の146円47銭と、2022年6月以来の大幅な下落で終えた。

日銀の野口旭審議委員は3日、長崎県の金融経済懇談会であいさつし、記者会見する。野口氏は7月の金融政策決定会合で決定した追加利上げに反対票を投じた。政策正常化に慎重なハト派とされる野口氏の発言が追加利上げ観測をさらに後退させ、円売りが加速する可能性がある。

 

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