(ブルームバーグ):米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレ退治の進展と価格決定力が経済に及ぼす力が弱まりつつある兆候を指摘した上で、米金融政策当局がインフレ退治の勝利を宣言するのは時期尚早との見方を示した。

バーキン氏は2日、ノースカロライナ州ウィルミントンでの会合で講演。原稿によれば「インフレとの闘いに勝利したとはまだ言い難い状況が続いている」と述べ、「インフレについてはまだやるべきことがある」と述べた。

同氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月18日に発表した0.5ポイント利下げに賛成票を投じていた。

バーキン氏は物価に対する両面のリスクを指摘。経済が引き続き労働参加率や生産性の向上といった供給サイドの好影響を受けることで、物価上昇圧力の緩和につながるとの見方を示した一方で、「最近の労働組合の行動や労働力供給の縮小」は賃金を押し上げ得るとも指摘した。同氏は「脱グローバル化は輸入価格を押し上げる可能性があり、中東の紛争は悪化する恐れがある」と述べた。

バーキン総裁

原題:Barkin Says Progress Made But Fed Can’t Declare Victory Yet

(抜粋)

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