(ブルームバーグ):19日朝の東京外国為替市場で円相場は1ドル=142円台前半と、前日夕から下落して推移。海外市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.5ポイントの利下げを決めたことから140円台半ばまで上昇した。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受けて売り戻されている。

FOMC、0.5ポイントの利下げ-積極緩和で経済守る決意表明 (3)

三菱UFJ銀行米州金融市場部の藤田大志調査役は、0.5ポイントの利下げを受けて「初期反応としては素直に円買いドル売りが進んだが、パウエル議長の会見がそれほどハト派ではないと受け止められてドルは買い戻された」と語る。

FOMC会合後に公表された経済予測では、19人の当局者のうち10人が年内残り2回の会合で少なくとも0.5ポイントの追加利下げを支持していることが示された。パウエル議長は記者会見で「今回の決定を受けて『これが新しいペースだ』とは誰も捉えるべきではない」と述べた。

 

米10年国債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp)上昇の3.7%。ブルームバーグ・ドル指数は2営業日連続で上昇した。S&P500種株価指数はFOMCの政策発表後に1%高となったが、下げに転じて終えた。

三菱UFJ銀の藤田氏は「パウエル議長が市場の大幅利下げ継続期待にくぎを刺すことは想定されていた」と指摘。今後も利下げ前倒しのリスクが意識され、ドルの戻りは長続きせず弱含むとみている。

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