三菱UFJフィナンシャルグループの銀行と証券2社が顧客の非公開情報を無断で共有していた問題で、日本証券業協会は3社に対して合わせて5億円の支払いなどを命じる処分を行いました。

　三菱UFJ銀行とグループ内の証券会社2社は、銀行と証券会社との情報共有を制限する「ファイアウォール規制」に違反していたなどとし、金融庁から業務改善命令を受けています。

　日本証券業協会は3社について「適切な業務運営を確保するための経営管理態勢に不備がある」などと指摘し、罰金にあたる「過怠金」として三菱UFJ銀行は2億5000万円、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2億円、モルガン・スタンレーMUFG証券は5000万円を支払うように命じる処分を行いました。

　また、再発防止に向けた業務改善計画の着実な実施と報告も求めました。

　処分を受けて三菱UFJフィナンシャルグループは「改善対応策を着実に実行」し、「信頼の回復に努めて参ります」などとするコメントを発表しました。

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