「遺贈寄付」とは、遺言(遺書)によって遺産の全部または一部を公益団体等に寄付することだ。

三井住友信託銀行は、この遺贈寄付が近年増加傾向にあるとして、13日の国際遺贈寄付の日に合わせて、都内で遺贈寄付についての講演会を開いた。

講演では、「遺贈寄付」が増加する背景について、遺産相続の目的として「遺産で社会に貢献したい」と希望する人が10年ほどで約4倍に増えてきたと述べられた。

その上で、遺贈寄付の特徴である
▼自分の生きた証を社会貢献という形で遺すことができる点
▼高額である必要がない点
▼残った財産から寄付するため老後の生活に影響が出ない点
などが、相続する側のニーズと合致していると指摘した。

また三井住友信託銀行は、遺産をめぐる別の課題として、相続人の不在によって本来誰か(どこか)に相続されるはずだった遺産が国庫に帰属するケースが急激に拡大していて、「最高裁判所によると国庫帰属財産は2022年に700億円を突破した」として「相続対策の選択肢の1つとして遺贈寄付の認知度を高めていくべきだ」と意義を強調した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。