企業の間で取引されるモノの価格を示す、8月の企業物価指数は前年同月と比べた伸び率が8カ月ぶりに鈍化しました。

 日本銀行が発表した8月の企業物価指数の速報値は123で、前の年と比べて2.5%上昇しました。

 前年比では42カ月連続でプラスとなりましたが、伸び率は8カ月ぶりに鈍化しました。

 中国経済の減速などから国際市況で銅などの非鉄金属のほか、化学製品などが下落したためです。

 一方、政府によるガソリン補助金が減少したことから石油・石炭製品などが値上がりしたほか、品薄状態が続く精米や猛暑の影響で産卵率が下がった鶏卵も値上がりしました。

 また、歴史的な円安が一服して円高が進行したことなどから、円ベースでの輸入物価指数は前年比の伸び率が7月の10.8%から2.6%へと大幅に鈍化しました。

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