(ブルームバーグ):12日の債券相場は先物が下落。米国で8月の消費者物価指数(CPI)の食品とエネルギーを除いたコア指数が市場予想を上回り、金利が上昇した流れを引き継いでいる。CPIを受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅は0.25ポイントにとどまるとの見方が強まっている。

米CPI、コア指数が予想外に伸び加速-大幅利下げの可能性低下 (3)

三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、米CPIを受けて先物夜間取引が下げているので、債券相場は安く始まると予想していた。一方、この日行われる20年債入札は、利回り低下でやや慎重なスタンスながら期末の買いで大崩れはせず、「無難に通過すれば相場は切り返す」とみている。

日本銀行の田村直樹審議委員が講演と会見を行う。小口氏は、タカ派と目される同委員が7月利上げ後の市場の混乱や追加利上げについてどのような見解を示すか注目していると言う。

 

20年国債入札

  • 発行予定額は1兆円程度、189回債のリオープン発行
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジスト
    • 利回り水準の物足りなさは否めず、無難ないしやや低調な落札結果を予想
      • カーブ上では割安感はうかがわれない
    • 安定的な買い主体が不在の中、年金勢によるポートフォリオ・リバランス目的の買いも期待しにくい
  • 備考:日本債券:20年利付国債の過去の入札結果(表)

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