9月に入り、県内では各地で稲刈りが始まっている。ことしも例年と比べて気温が高い日が続いたが、取材した山形市の田んぼではコメの生育は順調で、暑さの影響はほとんどない見込みだという。

山形市の農業組合法人・やまがたファームでは、約2ヘクタールの水田で「つや姫」「雪若丸」など6種類のコメを栽培している。
9月6日ごろから業務用のコメの収穫を始め、きょう(9日)も朝から刈り取っていた。

(やまがたファーム・丹野菊男代表)
「田んぼの仕事は炎天下の中でするので、今年も苦労した、暑くて。その分、水管理の方もしっかりしてる。良いコメできればな」

県内では去年、記録的な猛暑により、1等米比率が大幅に低下するなど大きな影響が出た。やまがたファームでも去年はコメが白く濁るなど高温障害が発生した。
そのためことしは、水の管理をより徹底して栽培したという。その結果、ことしも例年と比べ気温の高い日が続いたが、コメの生育は順調で、やまがたファームでは「去年ほどの影響は出ない」と見込んでいる。

(やまがたファーム・丹野菊男代表)
「去年暑かったから心配していたが、今のところ籾摺り(もみすり)してみないとわからないが、良いんじゃないかなと」

やまがたファームでは、稲刈りはこれから本格化する。雪若丸は9月20日ごろから。つや姫は9月末から収穫を予定している。
丹野さんは、現在の深刻なコメ不足を少しでも解消しようと、通常より早めの収穫を考えている。

(やまがたファーム・丹野菊男代表)
「次、雪若丸を刈ろうと思っている。まだ早いが直売所にコメがないらしいので、なるべく早く刈ろうかなと思っている。早めに店に出せるように頑張る」

収穫したコメは農業法人の直売所で販売するということで、早ければ9月20日ごろから新米が店に並ぶ予定だという。

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