(ブルームバーグ):6日の米国債相場は上昇し、利回りが低下。8月の米雇用統計を受け、米金融当局が9月に大幅利下げを実施するとの見方が強まった。
米金融政策により敏感な2年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.63%。8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったほか、その前の2カ月分が下方修正された。一方で失業率は低下した。
金利スワップ市場では、9月に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利下げの確率が若干高まった。0.5ポイント利下げの確率は、雇用統計発表前は約36%だったが、発表後には約50%に上昇した。2024年全体では約115bpの利下げを織り込む。雇用統計発表前は約108bpだった。
この日は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が講演する。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のシニア米国エコノミスト、アディトヤ・バビ氏は、ウォラー理事の発言を楽しみにしているとし、「彼の発言は金融当局で2番目に重要だといえるだろう」と指摘。利下げ幅に関する市場の見方は25bpと50bpで割れており、「ウォラー理事からの明確なガイダンスを期待したい」と述べた。
原題:Traders See 50% Chance of Jumbo Fed Cut as Data Fuels Bond Rally(抜粋)
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