(ブルームバーグ):6日の欧州債は、米国債にアンダーパフォームした。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が雇用統計は行動を必要とする内容で、大幅利下げにオープンだと発言したことに債券相場が反応した。

米雇用統計の発表後にユーロ圏国債は上昇したが、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が大幅利下げを約束しなかったことで上げを縮小した。

短期金融市場が織り込む欧州中央銀行(ECB)の利下げ幅は10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し、今年末までで66bp、来年末までで178bpとなった。

株式は代表的な指数であるストックス欧州600が5日続落し、週間で1年半ぶりの大幅な下げを記録した。注目の米雇用統計はまちまちな経済成長見通しを示した。

同指数は前日終値付近でのもみ合いが続いたが、売り優勢となり1.1%安で引けた。週間下落率は3.5%と、米地銀危機で市場が混乱した昨年3月以来の大きさとなった。

この日はテクノロジーや鉱業が大きく売られ、不動産や公益は比較的堅調だった。

オーストリアの銀行ライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)は、ロシア子会社の株式凍結を同国裁判所に命じられて下落。売却の取り組みがいっそう難しくなった。

9月6日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Suffer Worst Week Since March 2023 on Jobs Scare(抜粋)

Bunds Rally on Fed Waller’s Remarks, US Jobs: End-of-Day Curves(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

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