もはや“秋の風物詩”になった感じもある「月見グルメ」。各社が様々な“月見”を打ち出しています。

“月見商戦” 始まる 月見バーガーはいつから登場?

南波雅俊キャスター:
秋の風物詩、過熱する“月見”商戦です。

【月見バーガーは熾烈な販売競争に】
・マクドナルド 芳醇ふわとろ月見 520円~(9月4日から)
・ロッテリア 和風半熟月見絶品チーズバーガー 590円(発売中/一部取り扱いのない店舗あり)
・ファーストキッチン 月見もっち てりやきしょうがバーガー 890円(9月5日から)
・コメダ珈琲店 お月見フルムーンバーガー750~820円(9月4日から/価格は店舗により異なる)

SNSではこんな声も…
「月見バーガーのCMが始まると秋の足音を感じるね~」
「お月見は特にしないけど、バーガー食べて秋感じる
「『月見』って付くと、かたっぱしから食べたくなる

井上貴博キャスター:
月見バーガーは確かに食べたくなります。

産婦人科医 宋美玄さん:
子どもの頃、月見といえば、うどんでした。

ホラン千秋キャスター:
(バーガーに)卵黄がのっているだけで、特別感が出ますね。

南波キャスター:
初めて「月見バーガー」のキャンペーンを行ったのはマクドナルドなのだそうです。きっかけはなんと“秋だから”ではありません。

当時、マクドナルドが『ハンバーガーに何が入っていたら嬉しいか』というアンケートを行ったところ、『タマゴが入っていると嬉しい』という回答が非常に多かったそうです。

しかし夏は暑くてニワトリがタマゴを産まない、冬はクリスマスケーキやおせち料理などでタマゴの需要が高まり価格が高騰するため、当時のマクドナルドの社長が「(タマゴの)供給が安定する秋に『月見バーガー』で売り出そう」ということになったそうです。

ただ、月見バーガーは普段からピクルス・ケチャップ・マスタードが入った『エッグチーズバーガー(240円~)』というメニューで販売しています。

しかし秋になるとトマトクリーミーソース、スモークベーコンが入った『チーズ月見(470円~)』と少し値段の高い商品が販売されます。

この違いについて売り上げに差は出るのかというと、マクドナルド広報担当の當山心さんは「季節限定の商品をお楽しみになるお客様がいるので、(売り上げなどにも)差は出てきます」と話してくれました。

ピザの“月見” 販売開始3日で売り切れ「オーマイガー!」

月見シーズンの需要について日本養鶏協会は「月見商戦でタマゴの需要が高まり価格高騰の要因に」と言います。

また月見文化研究家の渥美まいこさんは「コロナ禍でハロウィンよりもテイクアウトで楽しめる“月見”はハンバーガー以外の業種も続々参入し始めた」と見ています。

すき家では9月3日から『月見すきやき牛丼』の販売を始めます。実は2022年に『すきやき牛丼』として提供していたのですが、当時、トッピングで生卵の注文が多かったそうです。

すき家の広報担当の方は「より季節に合わせたものを楽しんでいただきたいと2023年から『月見すきやき牛丼』を販売しています。(具材はすき焼き牛丼と)一緒です」と話してくれました。

井上キャスター:
確かにタマゴが乗っているだけで違いますね。

ホランキャスター:
“卵乗せ”よりも“月見”という方が情緒を感じます。

南波キャスター:
ドミノ・ピザは『月見クワトロ』を2023年に販売したのですが、なんと3~4日で売り切れてしまい、CEOも「オーマイガー!」という声が出てしまったそうです。

月見クワトロは「クリーミーたまご&ベーコン」「クリーミーたまご&4種のきのこ」「てりチキたまご」「月見バーガーピザ」と4つの味が楽しめるピザです。

ドミノ・ピザの担当者は「2023年は中秋の名月まで商品が提供できず大失敗でした。2024年は材料を5倍超仕入れました!」と話しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。