(ブルームバーグ):8月のユーロ圏インフレ率は、2021年半ば以来の低水準に減速した。欧州中央銀行(ECB)は約2週間後の政策会合で追加利下げを決定するとの見方を強める結果となった。
EU統計局(ユーロスタット)が発表した8月の域内消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇と、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想中央値に一致。前月の同2.6%上昇から大幅に伸びが鈍化した。
燃料や食品など変動の大きい項目を除いたコアインフレ率は2.8%に鈍化。これもエコノミストの予想と一致した。前月は2.9%だった。
投資家は年内にあと2、3回の追加利下げを織り込んでいるほか、来年も引き続き利下げがあると見込んでいる。
ナットウエスト・マーケッツの経済・マーケット戦略責任者イモジェン・バクラ氏は、「9月利下げは確実なようだ」と述べ、「今朝の発表分に加えてこの先数カ月分のインフレ統計によって、年内さらに1回の追加利下げが固まるだろう」と続けた。
原題:Euro-Zone Inflation Slumps to 3-Year Low, Boosting Rate-Cut Case
(抜粋)
(詳細を加えて更新します)
--取材協力:Joel Rinneby、Barbara Sladkowska、Guy Johnson、Kriti Gupta、Oliver Crook、Craig Stirling、Ott Tammik.
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。