(ブルームバーグ):7月の米個人消費支出(PCE)は堅調を維持し、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数は緩やかな伸びにとどまった。米金融当局が来月、利下げを開始するとの観測を後押しした。
統計発表後の米国債相場は下落。9月から慎重なペースでの利下げが開始されるとの見通しが強まった。
◎キー・ウェルスのティム・マクドナー氏:
連邦公開市場委員会(FOMC)これでチェック項目にマークを入れることができ、9月の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げがさらに裏付けられた
これで全ての注目は8月の雇用統計に移る。FOMCの焦点はインフレから労働市場にシフトしている
◎モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏:
ノーサプライズだ
インフレはまだ抑制されているようであり、経済にとっても、利下げを見越している投資家にとってもこれは朗報だ。これで市場の焦点は来週発表される雇用統計に絞られ、景気が許容できるレベルに冷え込んでいるのか、あるいは減速がもっと顕著になるリスクがあるのか見極めたいだろう
◎CIBCプライベート・ウェルスUSのゲーリー・プジージオ氏:
この日のPCE統計はコアPCEインフレの緩やかな伸びを示しており、米金融当局の『方向性』を変えるものではないはずだ
ただし、今回のデータはより積極的な利下げを予想している向きの論拠を裏付けるものではない。現時点では、米金融当局が大規模な利下げを支持するには労働関連データがもう1カ月分で大幅に弱くなる必要があるだろう
◎トレードステーションのデービッド・ラッセル氏:
今週発表された統計はリセッション(景気後退)とインフレへの不安を拭い去るものだ
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は新たなページをめくろうとしており、米経済にはゴルディロックスが訪れるかもしれない
原題:Stocks Climb as Data Bolster ‘Goldilocks’ Outlook: Markets Wrap(抜粋)
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