帝国データバンクによると、鳥取県境港市の水産物卸売会社「ウチダフーズ」が、約2億2000万円の負債を抱え、8月28日に事業を停止し、今後、鳥取地裁米子支部に破産手続き開始の申し立てを行う予定であることが明らかになりました。

「ウチダフーズ」は、2000年2月に設立された水産物卸売会社で、輸入物のズワイガニ、タラバガニやノドグロ、カレイの一夜干しなどの海産物や果物などの卸売りを主に手がけ、2014年1月期には年売上高約3億9400万円を計上していました。また業況の拡大をめざし、EC販売、ふるさと納税などの新規事業にも取り組んでいました。
しかし近年は、主力得意先からの受注が減ったことに加え、新型コロナ禍の影響を受けて、2022年1月期の年売上高が約1億8200万円まで落ち込んでいたということです。コロナ禍以降は需要の持ち直しにより、2024年1月期の年売上高は、約2億2000万円に回復したものの、低収益で借入金の返済も経営を圧迫し、負債総額は約2億2000万円となっていたということです。
「ウチダフーズ」は、8月28日に事業を停止し、今後は鳥取地裁米子支部へ破産手続き開始の申し立てを行う予定だということです。

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