まもなく始まる本格的な稲刈りシーズンを前に、県の担当者などが「適切な刈り取り時期」を診断した。ことしも高温の影響で1週間ほど早まっていて、はえぬきと雪若丸は9月6日が開始時期。

きょう(27日)上山市で、適切な時期に稲刈りを行うよう呼びかけるキャラバンの出発式が行われ、県やJAの関係者が出席した。

(県農林水産部・中野憲司技術戦略監)
「昨年の山形県産米の一等米比率は、3月時点で43.2%という屈辱的な数字を、我々コメ関係者は味わった。今年はいつものような一等米比率95%以上になるような山形のコメに仕上げてほしい」

県産米をめぐっては、去年、記録的な高温で刈り取り時期が早まり、一等米比率が大幅に低下するなど大きな影響が出た。
ことしも平年に比べ気温の高い日が続くなか、刈り取り時期はどうなるのか、県の担当者が「はえぬき」の水田で稲穂の「青もみ」の割合を確認し、刈り取りに適した時期を判定した。

(県の担当者)
「9月5日ごろが刈り取りの開始日になると見込まれます」

コメは刈り取りの時期が遅れると、実にひびが入る「胴割れ」や表面が茶色になる「茶米(ちゃまい)」などが増えるおそれが高まる。
ことしは平年より1週間ほど刈り取りの時期が早まっていて、県全体の平均で「はえぬき」「雪若丸」は平年より6日早い9月6日、「つや姫」は平年より8日早い9月12日を刈り取り開始の時期とした。

(県農業技術環境課・中島具子作物技術専門員)
「今まさに最後の仕上げの時期。ここで刈り遅れると、これまでの努力ももったいないことになる。適期に刈り取ってもらい、よい品質のコメを生産してほしい」

このキャラバンは、あす以降、県内各地で刈り取り時期の診断と周知を行うという。

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