8月23日、滋賀県内初となる「コストコ東近江倉庫店」がオープンしました。初日は夜明け前から約800人の長蛇の列。午前5時、急きょ3時間前倒しで開店しました。

 約1万平方メートルの店内に、あれよあれよとお客さんが流れ、開店直後から熱気を帯びていました。

 (会員)「たまごだけ買いに来ました。安いので。そのために2日間並びました」
 (会員)「たまご20個で198円みたいな」

 物価高騰の波が押し寄せる中、たまごは破格の20個で税込み198円(※8月23日時点)!

 (会員)「メチャクチャ安かったので、いっぱい買っちゃいました。いつも買う倍くらいいってるかもしれないです」

 滋賀県初となるコストコが出店した東近江市。コストコの周囲は田んぼ広がっています。約1km先には名神高速道路・八日市インターチェンジがあるため、非常に交通量の多い場所です。

 実は今回のコストコ出店、地元・東近江市が誘致して実現しました。世界のコストコを視察し研究している東京経済大学・国際マーケティング論の丸谷雄一郎教授も、地域との連携が成功の要因だといいます。

 (東京経済大学 丸谷雄一郎教授)「(Qそもそも人気の秘密は?)品ぞろえの工夫ですね。4分の3(75%)は同じなんですよ。4000アイテムの中の3000アイテムなんですけど。そのうちあと1000アイテムは、結構定期的に変えていまして、それがちょっとおもしろかったり…」

 また、別の専門家は地域への影響として、雇用面での貢献も大きいといいます。

 (帝国データバンク・情報統括課 昌木裕司さん)「時給が1500円、全国一律というところで非常に高い水準」

 誘致した東近江市の担当部署も、地元経済の起爆剤として期待を寄せます。

 (東近江市・企業支援課 池戸洋臣課長)「(Qなぜコストコを東近江市に?)東近江市は内陸型の工業地域でして、(コストコができることで)大きく人の流れが変わるかなと。街の活性化・にぎわいにつなげていきたい」

 一方で懸念点もあるようです。

 (東近江市・企業支援課 池戸洋臣課長)「集落内の道路へのお客さんの進入、生活への影響というのは心配されていました」

 地元で話を聞いてみると…

 (魚しげ 酒井一喜さん)「渋滞が結構していると思うので不安というか困るかなと」
 (周辺住民)「渋滞でこの道は全然動けなくなった」

 にぎわいの一方で、渋滞などが起きないか不安に思う人もいるようです。

 東近江の他にも全国に次々と誕生するコストコ。24日、沖縄・南城倉庫店の開店には、夜明け前から1000人以上が行列をつくりました。ここに「お祝いだから」と普通に開店に駆けつけていた、コストコ通として知られるコス子さんに話を聞きました。

 (コストコ通主婦 コス子さん)「(Qずばりコストコはどんな場所?)身近な海外です!もう日本ではないと私は思っています」

 日本と海外と店舗の雰囲気がさほど変わらず、海外の空間にいるような気分で楽しめるそうです。

 (コストコ通主婦 コス子さん)「最高格付けのお肉(牛肉)が販売れています。でもまとめ買いをすれば、豚肉なんじゃないかという価格で牛肉を買うことができちゃう」

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