北九州市と直方市を結ぶ筑豊電気鉄道が申請していた運賃の上限を値上げする申請について、国土交通省九州運輸局は26日、認可しました。

上限運賃の値上げ申請は今年7月に出され、認可後の値上げ率は大人の普通運賃の平均で10.7%となっています。

筑豊電鉄は認可された上限運賃の範囲内で利用客から受け取る運賃を9月14日から値上げします。

大人の普通運賃の値上げ幅は10円から20円で、初乗り運賃は現行の210円が220円に、最長区間の黒崎駅前~筑豊直方間は現行の440円が460円となります。

また通勤・通学定期(1カ月)は区間に応じて320円から1040円の値上げとなります。

時間限定で全線が乗り放題になる「昼割全線フリー定期券」や筑豊電鉄と平成筑豊鉄道の全線が1日乗り放題となる「へい!ちくてつフリーきっぷ」などは価格を据え置きます。

筑豊電鉄は値上げの理由について「沿線人口の減少や新型コロナの影響で収入の確保が厳しい状況が続く一方、乗務員などの待遇改善や安全維持のための投資などの費用は増加傾向で経営を圧迫しているため」と説明しています。

【主な区間の新運賃】(大人普通運賃)
・黒崎駅前~熊西 220円(現行210円)
・熊西~森下 220 円(現行210円)
・黒崎駅前~森下 260円(現行250円)
・黒崎駅前~三ヶ森 320円(現行300円)
・黒崎駅前~筑豊中間 360円(現行340円)
・黒崎駅前~筑豊香月 400円(現行380円)
・黒崎駅前~木屋瀬 430円(現行410円)
・黒崎駅前~筑豊直方 460円(現行440円)

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