JA福井県は26日行われた理事会で、2024年産のハナエチゼン以外の県産米についてコメの集荷時に生産者に支払う前払い金、いわゆる「内金」を決定しました。コシヒカリは1俵(60キロ)あたりで前年から4500円引き上げ、いちほまれは4600円引き上げました。
          
県産米として主力の「コシヒカリ」についてJA福井県は、コメを集荷する際に農家に支払う前払い金、いわゆる内金を2023年より4500円高い1万7200円に引き上げることを決めました。また、県のブランド米「いちほまれ」については、2023年より4600円高い1万8600円としました。
  
今回の引き上げについてJA福井県の担当者は「ハナエチゼンと同様、全国的なコメ不足の状況や他県の早生品種のコメの相場などを参考にして判断した」と話しています。
  
福井市内で行われたJA福井県五連の定例会見で、福井米の内金の大幅引き上げについて宮田幸一会長は「内金単価が上がることは基本的に農家の所得が上がることなので喜ばしいこと。今の状況では、品薄を理由とした上り幅が大きい」と説明しました。
 
また、今後のコメの店頭価格についてJA福井県の担当者は「内金価格の高騰がそのまま店頭価格に反映される流れになっている。しばらくは高値の状況が続く」としましたが「今後の全国的な収量の状況によっては、店頭価格は変わる可能性も考えられる」としています。
 
コシヒカリは9月頭から刈り取りが始まり、10日前後には新米が店頭に並ぶ予定です。また、いちほまれは9月10日過ぎに収穫のピークを迎えるということです。

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