(ブルームバーグ):米国の住宅ローン金利は再び低下基調に戻り、今年最低の水準に下がった。フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の22日発表によると、30年物固定住宅ローン平均金利は6.46%。先週は6.49%だった。

今年に入って7%を超えていた住宅金利はこのところ大きく低下し、消費者の住宅購入意欲を高め、購入を迷っている層も後押ししている。 全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売件数は5カ月ぶりに増加した。

ただ、前月比で1.3%増加したものの、中古住宅販売件数は7月としては2010年以来の低水準。手頃な価格の物件がまだ不足しており、多くの消費者にとって手の届かない状態は続いている。買い手も売り手も、住宅ローン金利がさらに下がるまで決断を保留する可能性がある。

フレディマックのチーフエコノミスト、サム・ケイター氏は「今月に入って住宅ローン金利は下がり、足元では6.5%弱で推移しているが、住宅購入希望者の意欲をかき立てるには不十分だ」と発表文で指摘。「買い手の需要を喚起するためには、金利がもう1ポイント低下する必要があるだろう」と述べた。

原題:US Mortgage Rates Drop to a 2024 Low as Buyers Await Fed Cuts(抜粋)

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