愛媛県愛南町でマグロを完全養殖し出荷していた企業が、裁判所から倒産にあたる特別清算開始の命令を受けたことが21日までに分かりました。負債は24億6600万円と見られますが、変動している可能性があるとしています。
特別清算開始の命令を受けたのは、今年4月17日まで愛南町久良で登記していた極洋フィードワンマリンです。
帝国データバンク松山支店によりますと、極洋フィードワンマリンは水産加工大手と配合飼料メーカー大手の合弁会社として2012年11月に設立。愛南町で2016年からマグロを完全養殖して出荷し、2019年3月期には約3億円を売上げていました。
しかし世界的な漁獲規制で天然資源の回復が見られるなど、事業環境の変化による当初見込んでいた採算性が維持できなくなり、一定の役割を終えたとして事業の継続を断念。今年4月30日に株主総会の決議で解散し清算を進めていました。
また今年4月17日に神奈川県横浜市へ本店を移転していて、横浜地裁から8月8日に倒産にあたる特別清算開始の命令を受けていました。
負債は去年3月期末時点で約24億6600万円と見られ、その後に変動している可能性があるとしています。
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