(ブルームバーグ):29日の債券相場は上昇が予想されている。米国で個人消費支出(PCE)コア価格指数を受けて9月の利下げ観測が高まり、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。半面、日本銀行が今週の金融政策決定会合で利上げを決めることへの警戒感は相場の重しとなる。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場は米金利低下を好感するほか、日銀の国債買い入れオペが実施されるのでしっかりとした展開になりそうだとみる。週末に日銀政策に関する特段の報道などはなかったとし、「あすからの日銀会合の結果発表待ちで投資家の様子見姿勢は強く、基本的には前週からのレンジ内でもみ合うだろう」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.05%~1.07%(26日は1.055%で終了)、先物中心限月9月物は142円70銭~143円00銭(同142円82銭)。
先物夜間取引で9月物は26日の日中取引終値比7銭高の142円89銭で終えた。
日銀買い入れオペ
・定例の国債買い入れオペの対象は残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、25年超
・前回の買い入れ額はそれぞれ4250億円、4250億円、1500億円、750億円
・日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)
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