茨城県民がとりこになる“海賊スパゲッティ”に、神奈川県民がハマる“バラ丼”ある地域で熱烈に支持されている“ご当地フード”を調査しました。

ーー茨城のローカルチェーンといえば?

茨城県民
「グルービー」
「グルービーまじうまい(Q.何が有名?)知らないんですか?知らない人いないと思う」

茨城県民がこよなく愛するというお店「グルービー」。県内だけで10店舗を展開する人気のイタリアンチェーンなんです。


「グルービーのパスタはソウルフードみたいな感じですね」
「大学の授業の合間とか、デートでも来ましたし、常に近くにいた存在かな」
「おいしいし、種類が多いので飽きない」

海の幸をふんだんに使った「ペスカトーレ」や「エビとかぼちゃのクリームソーススパゲッティ」、さらに期間限定の冷製パスタなどお客さんの要望に応え続けた結果、今ではパスタだけでも約120種類もあるんです。しかも…!


「量が多いからすごくお得に食べられるし、シェアするにはちょうどいい量だと思います」

とにかくボリューミー!普通盛りでも1人前500グラム以上なので、いろんな種類を頼んでシェアして楽しむお客さんが多いんです。

一方、厨房では120種類のパスタを素早く仕上げる為の“ある工夫”が。店長が棚から何かを取り出すこの動き…

グルービー赤塚店 店長 海老澤務さん
「1人前ずつ小分けして“量り置きしてある麺”になりまして」

あらかじめパスタをグラムごとに分けておくことで調理の効率アップ。お店自慢の「トマトソース」は、まとめて大量に作って置けば、注文が入ってから素早く味つけに取りかかれる。そして、120種類のレシピは全てシェフ達の頭に入っているそうで2~3人でも手際よく厨房をまわし、美味しいパスタを作れるんです。

「グルービー」の一番人気は?


「海賊スパゲッティです」
「海賊パスタですね。見た目もすごいんで、めっちゃインパクトあります」

海賊のスパゲッティ…?頼んでいるお客さんのお皿をのぞいちゃうと、“グラタン”みたいですが…中にはたっぷりスパゲッティが隠れていたんです。しかも驚きの800グラム!


「具材が豊富でボリュームも満点なグラタンパスタっていうのは食べたことないですね、ここでしか」

お味は濃厚な海鮮パスタにカニとツナをトッピング。さらにたっぷりのホワイトソースとチーズをのせ、オーブンで焼き上げたら、あっつあつのままお客さんの元へ。

20年ぶりに「海賊スパゲッティ」目当てにやってきたという2人組。


「(1人で)食べきったことがないんですよ。きょうちょっとゴルフのレッスンの帰りで、今だったら食べきれるかなと思って、きょうは体が欲しているので」
「でも減らない…」

さらにこのお店が茨城県民を虜にするもうひとつのワケが。セットで付くサラダにかかっているこの「ドレッシング」も人気なんです。

一番人気の「にんじんドレッシング」はたっぷりの新鮮野菜を加熱せずにフレッシュなままで。「にんじんの味がダイレクトに感じられる!」と大好評。あまりの人気ぶりに県内のスーパーでも販売中。


「カルパッチョみたいなものにかけてみたり、アレンジとかもしたりして」

こちらのスーパーでは、グルービーの冷凍食品も販売。一番人気の一皿が茨城県民の食卓を賑わせています。

続いて、神奈川県藤沢市民がこよなく愛するご当地フードがあるということで…

ーー藤沢市民のよく行くお店は?
藤沢市民
「里のうどんというお店はよく行きますね」
「うどん屋さんなんだけど、うどんは食べたことがなくて、“バラ丼”がおいしい」
「うどんもおいしいんですけど、“バラ丼”というどんぶりも有名」

うどんのお店だけど名物が「バラ丼」という「里のうどん」へ。


「藤沢といえばここのうどんしかない」

太めでコシが強いうどんに昆布と煮干し、甘みと深みをプラスする大根と鶏肉で煮出すオリジナルの“関西風だし”。それに合うのが「玉子とじうどん」や、夏野菜の天ぷらを乗せた期間限定品など暑い夏にぴったりのうどんが楽しめるんです。

店内では…

店員「こちらお好みでお使いください」

巨大マヨネーズが登場…実はコレが“名物が出てくる合図”。


「これ(マヨネーズ)は“バラ丼”にかけてくださいっていう」

来店客の8割以上が注文するという「バラ丼」です。


「藤沢市民のソウルフードです」
「味濃いめのお肉がおいしくてご飯がすすむ味です」

地元・藤沢産のマイルドな風味の蜂蜜を加えた特製タレで豚バラ肉を炒めたら、ご飯の上に、千切りキャベツをこんもり。さらに甘辛のタレがしっかりと絡んだ豚バラをてんこ盛りに。

このままでも激ウマですが、お好みでマヨネーズをかけると甘辛タレにまろやかさがプラスされ、これまたおいしいどんぶりに。

1997年、藤沢で1号店がオープン。今では市内に3店舗、最近では東京にも進出した「里のうどん」。でもなぜ、うどんのお店でバラ丼が誕生したんですか?

藤沢市に 里のうどん代表 西嶋芳生さん
「(1号店がオープンした)1997年当時って関西風のうどんがなかったんですよ、藤沢市に。友達を集めて試食会をやってたんですね、関西うどんはみんな誰も食べたことないから、確かにおすましみたいで美味しいけどパンチないなって」

そこで、あっさりうどんと一緒に濃い味のどんぶりを食べるのはどうかと考え「バラ丼」が完成したんだそう。その味が話題となり「タレ」のお持ち帰り用も…いろんな料理にも使えるとあって累計販売数はなんと10万本以上。


「小さいときから家に(バラ丼の)タレがあって、お母さんが家で作ってくれるんですよ。物心ついた時には食べてました」

地元で愛される“ご当地フード”。リピートし続けたくなる絶品ばかりでした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。