(ブルームバーグ): 米大手金融機関の株式トレーディング収入は四半期ベースで軒並み予想を上回った。しかも驚くほど大きな差でだ。
大手銀行全体の株式トレーディング収入は18%増と、アナリスト予想の3倍強の伸びを示した。電話会見で業界リーダーらは、残高拡大とデリバティブ(金融派生商品)などの取引増加に言及した。大口顧客にけん引される形となった。
モルガン・スタンレーのテッド・ピック最高経営責任者(CEO)は16日の電話会見で、「機関投資家向け株式分野でわれわれは復活した」と述べ、30億2000万ドル(約4800億円)を確保したことを誇示した。
ピック氏は、ウォール街で最大の株式トレーディング事業とモルガン・スタンレーがかつて主張していた株式部門で昇進を重ねてきた。ここ数年、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースがトップ級に躍り出た。ゴールドマンは4-6月(第2四半期)の株式トレーディング収入が31億7000万ドルと首位に立ち、モルガン・スタンレーは2位だった。S&P500種株価指数は上期(1-6月)に14%強、上昇した。
デービッド・ソロモンCEOは15日、「活動や残高などは、今年の株式相場上昇から明らかに恩恵を受けている」と語った。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)は市場関連事業の向上を目指す中、株式トレーディング収入が同行の4-6月(第2四半期)として過去最高を記録した。アラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は16日、記者団との会見で、より幅広い部門の見通しが「建設的」だと述べた。
原題:‘We Are Back’: Equity Trading Crushes Estimates for Big US Banks(抜粋)
--取材協力:Sridhar Natarajan、Jennifer Surane.
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