(ブルームバーグ): 17日の債券相場は上昇が予想されている。米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぐ。米国債相場は小売売上高が予想を上回ったことを受けて売られる場面もあったが、利下げ期待が引き続き強く、上昇した。日本銀行が予定している国債買い入れオペも支えになる。

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、小売売上高が強かったにもかかわらず米長期金利は下げており、「米債市場は本格的に利下げを織り込むステージに入っている」と指摘。日本の債券市場もその流れに沿って上昇するだろうと予想する。

  同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.00~1.02%(16日は1.02%で終了)、先物中心限月9月物は143円40銭~143円60銭(同143円38銭)。

  先物夜間取引で9月物は16日の日中取引終値比12銭高の143円50銭で終えた。

日銀買い入れオペ  

・定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年超3年以下、5年超10年以下、10年超25年以下
・前回の買い入れ額はそれぞれ3750億円、4250億円、1500億円
・日銀:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

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